Saturday, July 16, 2011

ドラフト入門: 概要

もっと簡潔にドラフトを説明したものが絶対どこかに存在するはずですが、とりあえずご説明いたします。

(何年か前にドラフトを書きし始めた時、いろいろ試した結果、私には糸通し・綜絖枠は奥(旗の後ろ)から、踏順は右から記入するのが一番解り易かったので、それ以来ずっとそうしてきました。しかし文献ではどうも糸通しは手前から、踏順は左からというものが多いので、この場では読み方をご理解いただければよいかと思います。以後、ご自分でドラフトをお作りになる際は多少試行錯誤されて、ご自分に合ったアレンジメントを探されると良いでしょう。)

4枚の綜絖枠で、平織を織る場合、(もちろん2枚だけ使って織ることもできるわけですが)、たとえば下記のように織ることができます。

足踏機用のドラフト

(この辺から日本語が相当怪しくなってきますが、よろしくお付き合いお願いします。)足踏機の場合、Tie-up Planという、四つの構成要素からなるドラフトを使います。この一連のドラフトでは経糸はすべて白、緯糸はすべて黒を使いました。

1、綜絖通し、経糸の通し方です。一般的に機の前、織り手にいちばん近い綜絖枠から1、2、3、4枚目としますが、文献ではドラフト上で最上段を1枚目とみる場合と最下段を1枚目とする場合とあるようです。経糸を機の前から通すか後ろから通すかと同じで、織り手が便利なように使えばいいのですが、更に複雑な織りの組織に進まれる方は、どちらか一方に決めた方がいいかもしれません。私の場合、最下段を1、最上段を4にしています。このドラフトでは右端から一本目の糸を4、二本目を3、次を2、次を1と通していきます。

2、タイアップ。踏板(treadle)と綜絖枠の関係を表します。ドラフト上では左から1、2、3、4とするのが通常ですが、実際機の一番左の踏板を1としなくてはいけないわけではありません。踏板を早く、踏みやすく、しかも体が疲れないように設定するのは、皆様でそれぞれ研究してください。また、機によって選ばれた綜絖枠が上がる機と下がる機がありますが、私の場合は上がりますので、このドラフトでは踏板1を踏むと綜絖枠1と3が、踏板2の場合2と4が上がることになります。これは織っていく際に機の上面で白い経糸が上に見え、黒い緯糸が下に隠れることになります。

3、踏順。タイアップと同じく左から踏板1、2、3、4とします。このドラフトでは踏板2、踏板1、2、1と織っていきます。

4、組織図。上記の三つの要素によって布の組織が決まるわけで、組織図はこの結果織られる布の組織を表しています。このドラフトの組織図の最上段を見ますと、踏板2によって綜絖枠2と4が上がります。織り手の視点から、この二枚の綜絖枠に通されている経糸、(右から一本目、三本目、五本目等々)は上がり、その部分は白い経糸、これ以外の綜絖枠に通されている経糸(二本目、四本目等々)は下がっているので黒い緯度糸が見えるわけです。

卓上機用のドラフト
卓上機は綜絖枠を直接持ち上げるわけですから、2の踏順(正確に言うと持ち上げ順)に各段で持ち上げる綜絖枠が記されています。綜絖は左から1、2、3、4とみるのが通常ですので、このドラフトでは最初(一番上)の段では綜絖枠2と4を上げます。3の組織図では一段目は綜絖枠2と4に通されている部分は白く、綜絖枠1と3に通されている部分は黒く表れています。

綾ドラフト
ここまでご理解いただけたら、下記の綾のドラフトも簡単に読んでいただけるかと思いますが、いかがですか?

EDIT: 機の部品等の用語を一部、小名木陽一編、「誰でもできる”織物” 現代の織」に合わせました。

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